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質疑応答
[0001]
坂東 永一 (徳島大学歯学部歯科補綴学第二講座 )
Eiichi Bando (Dept. Fixed Prosthodontics, School of
Dentistry, The University of Tokushima )
患者さんの希望があって,キーパーと磁石構造体を除去したら症状の改善が認められた.しかし,皮膚症状は若干残存しているとのことであるが,患者さんは現在どのようなことを希望しておられますか.
磁性アタッチメント以外の口腔内金属ついてさらに検討される可能性はありますか.
--- Tue Jan 30 18:19:16 2001
[0002]
山内六男 (朝日大学歯科臨床研究所 )
Mutsuo Yamuchi (Post-doctoral Institute of Clinical
Dentistry,Asahi University )
ご質問有り難うございます。
現在も岐阜大学皮膚科にて検診を受けており、ステロイド系軟膏を処方され、かゆみがでた場合塗布しているようです。
何かわかりませんが、民間療法も行っているようです。
内冠や義歯については除去や再製は希望していません。
残存歯にはすべて白金加金の内冠が装着されており、患者も除去を希望していないことから、分析を行う予定はありません。また、微少削粉による組成分析の方法も本学では確立されていません。
以上お答え致します。
--- Wed Jan 31 19:11:09 2001
[0003]
笠原 紳 (東北大学大学院歯学研究科咬合機能再建学分野
)
Shin Kasahara (Tohoku Univ. Graduate School of
Dentistry, Div. Fixed Prosthodontics )
貴重なご報告,ありがとうございます.
約2年前,当学会で報告した患者さん(「日本歯科評論」2000年3月号 No.689掲載)は,現在も通院されております.
磁性関係の金属は全く使用せず,欠損部はオーリングアタッチメントを応用した義歯となっています.その後,症状は軽減し,現在はほとんど痒等は消退しております.
現在,振り返っても,不可解な部分があります.
今後,このような症例がありましたら,ぜひご報告くださるようお願いします.
--- Fri Feb 2 18:03:34 2001
[0004]
奥野 攻
(東北大学大学院歯学研究科 歯科生体材料学分野 奥野 攻
)
Osamu Okuno (Div. Dental Biomaterials, Graduate
School of Dentistry, Tohoku Univ. )
磁性アタッチメントにはカタログによれば非磁性のステンレス鋼SUS316あるいは316Lが使用されています。マグフィットではSUS316が外表面の約1/3に帯状に、ハイコレックスではSUS316Lが吸着面に微細なリング状であるようです。これらSUS316あるいはSUS316Lは耐食性に優れておりますがNiを12-15%含んでおり、ごく僅かと思いますがNiイオンが溶出する可能性も残されています。この患者さんはNiのアレルギーは無かったのでしょうか。
--- Fri Feb 16 12:56:59 2001
[0005]
山内六男 (朝日大学歯科臨床研究所附属歯科診療所 )
Mutsuo Yamauchi (Post-doctoral Institute of Clinical
Dentistry,Asahi University )
ニッケルに対するアレルギー反応はありませんでした。
--- Tue Feb 20 10:34:16 2001
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